30回 分析化学基礎実習―化学分析実習コース―

主催:(公社)日本分析化学会関東支部

共催:(学)東京理科大学ほか

 

国際規格 ISO/IEC 17025に基づき,信頼できる分析所であることを第三者(認定機関)が認定するための審査において,多くの分析所で熟練した分析技術者が手際よく試料を取り扱っていました。しかし,化学分析の専門家としては,化学分析の基本が全く教育訓練されないままに,間違いだらけの操作で熟練してしまったことに驚きを隠し得ません。その昔(昭和30年代まで),分析化学の権威は化学分析の大家であり,その弟子たちはそれぞれの流儀を継承していました。しかし,化学分析の技術・技能の断絶が問題となっている現在,十分な基礎教育を受けていない分析技術者は,自身の技術・技能に不安を抱えながら分析実務を行っている実態もあります。このままでは,技術開発,企業価値など社会の根底を支える分析の根幹を揺るがしかねません。

そこで,日本分析化学会関東支部は,化学分析の基本とその技を実習(2日間とも各班にインストラクターがつきます。)を通してご指導いたします。ビーカーはなぜ外側から洗わなければならないのか? 安全ピペッターの装着の仕方は? 全量フラスコはどのようにかき混ぜれば均質な溶液が得られるのか? ピストン式ピペットの正しい使い方は? 標準液は小分けして使用しなければならないわけは? 天びんによる測定で,空気による浮力補正はどうする? など,誰でも知っているようで,何が正しいかは教わっていない操作とその理由が身に付けられるように体験していただきます。なお,今年度は内容の再構成を行い,期間を従来の3日から2日へと短くいたしました。

本講座は,従来実施している機器分析講習会,エグゼクティブセミナー,エキスパートワークショップ,実務者講習会等を補完するもので,材料分析や環境分析などに不可欠な化学分析の基本が学べます。受講者には受講証が交付されるほか,筆記・技能の修了試験合格者には修了証が授与されます。

 

 

会 期 平成29824日(木)〜 25日(金)

会 場 東京理科大学 神楽坂キャンパス10号館[東京都新宿区市谷田町3-21-8,交通:JR総武線「飯田橋」駅下車,西口 (市ヶ谷寄り)出口より10分]

 

1日(824日)

900 905 開会の挨拶         (関東支部長・帝京大学薬学部)中込 和哉

9051025 化学分析の基本操作             (物質・材料研究機構) 川田 哲

試薬の調製,沈殿生成,ろ過,抽出,湿式分解,灰化等の試料前処理技術を分かりやすく説明します。また,汚染と損失についても講義します。

10351150 化学分析の基礎知識   (東京都立産業技術研究センター)林 英男

量と単位,基本分析技術の基礎と実際など,化学分析を行う際の共通的な事項について,信頼できる測定値を得るために必要な化学分析の基礎知識を講義します。
さらに,
実習で使用する全量フラスコ,ピペット,ビュレットなどを用いる基本操作などについても講義します。

12401700 (実習)計量機器と器具の取扱い,試薬調製

                                  (東京都立産業技術研究センター)林 英男ほか

天びん,体積計などを用いる操作,器具の洗浄,試薬調製などを実習します。

17:3019:00 質疑討論・交流会   受講者,講師,実験インストラクター

 

 

2日(825日)

90010:00 測定値の取扱い        東京都立産業技術研究センター)林 英男

測定値を取り扱うために必要である誤差の含んだ数値の計算方法などについて分かりやすく講義します。

10101550(実習)キレート滴定による定量分析実験

                       (元横浜国立大学大学院環境情報研究院)横山幸男ほか

滴定液の調製,容量分析用標準物質の取扱い,標定,終点検出,実試料分析など,一連の操作を通して高精度分析を体験します。試料中の分析目的成分の定量結果などに基づき技量が判定されます

16:0017:00 筆記試験及び総括

東京都立産業技術研究センター)林 英男,(東京理科大学工学部)田中龍彦

 

 

【受講申込要項】

受講対象者 初級者(分析実務経験が2年以内の方),基礎に立ち返って分析化学を学び直したい方,試験所の認定申請に際して担当の分析技術者が分析化学の基礎研修が修了していることの証明が必要な方。

 ※ 服装は実験に適するもの(白衣など,また作業に適する運動靴等の着用が望ましい。)を,また,関数電卓,保護めがねをご持参ください。

 ※ 本講習会では、化学分析の基礎的な実習を行うにあたり必要な、ガラス器具、各種試薬、酸・アルカリ性の試薬、加熱器具などを用います。実習に当たりましては、十分な安全対策をとっておりますが、化学実験による重大な事故への対応につきましては、責任をとりきれません。恐れ入りますが、必要と思われる方はご自身での保険加入をお願いいたします。関東支部では本実習に限り、実習中の簡易な事故に対応する保険に加入しております。この点、ご了解いただきますようお願いいたします。

 

 

受講料 日本分析化学会会員・共催学会会員4万円,会員外6万円。日本分析化学会会員には維持会員,特別会員,公益会員に所属する方を含みます。ただし,特別会員又は公益会員の場合は1名,維持会員の場合は何名でも会員扱いとします。なお,納入された受講料の返却は致しませんのでご了承願います。

募集人員 40名(先着順に受付けます。)

申込方法 2017. 7. 11. 定員を充足いたしました。
募集を締め切らせていただきます。


申込先 〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304

(公社) 日本分析化学会 関東支部〔電話:03-3490-3351FAX03-3490-3572

HP: http://www.jsac.jp/~kanto/


件名 : 30回分析化学基礎実習 Aコース申し込み



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会員情報(下記の中から該当するものを一つ残して他は削除してご送信ください。)
日本分析化学会の会員である
日本化学会の会員である
いずれの会員でもない

会員情報・参加区分に対応する受講料(テキスト代,昼食代を含む) 
講義及び実習
会員(共催学会会員を含む)40,000
会員外 60,000

参加費の送金額および送金予定月日(原則810日まで) :

連絡事項があればご記入ください。


申し込みルートアンケート(任意でご記入ください)
この講習会を何で知りましたか(下記の中から該当するものを一つ残して他は削除してご送信ください。)
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